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雑カヴァ「すずめ」
 
- DATA -
原曲:「すずめ」増田けい子(1981年)
カヴァー:Tets.K
アレンジ:ピアノのみ
 
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 ある日「1982年のヒット曲集」を予備知識なしにザーッと聴いていたところ、飛び抜けて「これ、いいじゃん」と思ったのがこの曲である。(正確には1981年末の発売)

 増田けい子って誰?と調べてみると、「ピンク・レディー」が解散した後、片方が始めたソロ活動だった。イメージ変わりすぎである。私は1982年生まれだからよくわからないが、当時の人達はどれだけ驚いたのだろうか。しかしこの路線も受け入れられたようで、40万枚売れたらしい。
 1stシングルが中島みゆき、2ndが松任谷由実、3rdが竹内まりや、4thが桑田佳祐の提供というのも豪華すぎ。どれだけレコード会社が力を入れたってこんな事無理じゃないかと思うものの、少なくとも歌は上手い(というか味がある?)し、やり甲斐はあったであろう。

 さて始まってすぐに作者がわかるマイナー調の曲だが、元々難しい中島みゆき作品の中でもさらにメロディがひねってある方ではないか。(私自身が作曲をやるので特に驚くのだが)これはすごい動きである。それでいて聴くと気持ち良いという。
 そしてサビのコードの切り替え位置が珍しい。平凡な曲だと
Am Am GG   F  F  E  E   ……と2つずつ刻むところだが、それを
Am Am Am G   F  F  E   ……とAmを3つにして残りがズレている。でも不自然さは感じない。
 
 歌詞も興味深い。「別れの話は…」と、曲が始まった時点で別れる直前というのが衝撃的。それでいて妙に明るい行動をとってしまうという内容。雀というのはちょっと最初イメージがわかなかったが、「ピーチクパーチク」という奴だろうか。
 人間は必ずしも内心通りに行動できるわけではなく、よく考えてみるとこんな人も確かに、沢山いる気もする。

 まずはウォーミングアップ的にピアノ弾き語り風にしてみた。原曲では色々な楽器が鳴っているが、大体のフレーズをまとめて詰め込んである。(後でバンドアレンジ版も追加するかも)
 ただしイントロだけはどの音に力点があるのかわからない鳴り方だったので、トップノートを独自解釈でスッキリさせてみた。
 音源はHALionOne Yamaha S90ES。BPMは69.85にすると原曲とほとんどズレなかったので、このくらいでクリックを出して録音されたと思われる。
 オリジナルのキーが女性としては低めだったためそのままでいきたかったが、ちょっと苦しかったので1つだけ下げた。
 それでもレコーディングは苦労した。最初っからやけに難しい曲に挑戦してしまった。

 ちなみに1985年、アルバム「御色なおし」で中島みゆきもセルフカヴァーしている。キーは同じだがかなりアレンジが違い、歌も抑えめ。今回はこちらの要素は取り入れなかった。
 
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