「百姓貴族」荒川弘

2014年2月23日

「百姓貴族」荒川弘 [wiki]
2巻まで読了。連載中。(3巻はこの執筆の数日後に発売)

『母親に「これ読んでみ」と渡すならどの漫画か?』私的ランキング1位。(次点は毎日かあさん)
バトルだとか物騒な刺激性が全くないのに、ものすごく面白いから。

この漫画はエッセイに属する。牛を擬人化した姿で登場する作者荒川弘(とその家族たち)が、家業である「北海道での農家」(酪農と畑作)ネタを繰り出す。当然、同業者以外に属する大部分の読者にとっては新鮮なネタばかり。

おそらくどんな絵柄でも描き分けられるかたであるが、この作品の場合は簡素にして十分。その中にギャグを織り込むタイミングは抜群の緩急。『誰かこの親父をハリウッドへ連れて行け!!』レベルのお父様が特にいいキャラ。

その中に厳しい現実や理不尽さをそっと織り込んでもあるのだが、描き方が上手いのでスッと頭に入ってくる。
『なんでも残さず食べます!!』と叫ぶ作中キャラのように、自分自身の食育にもなる。

いやあとにかく全エピソード面白いですよ。連載のページ数が少ないので刊行ペースが2~3年に1冊なのが残念。

  エッセイマンガ  Comments : 1,084
 

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