ふと気付いたら其処彼処で 空気の粒が色を変える 過ぎ去ったはずの日々を連れて 君は飛んで来るの 川辺をすりぬけた ふたりの足跡を 白い朝靄が辿っている ヒュルルルル 風の香りがしたら ヒュルルルル 巡る いつかの季節 風景画のようにあの日から歩き出せないまま 耳をすませばその予感に 揺れる木の葉が囁いてる 捨て去ったはずの想い出さえ 君は知っているの 舗道を駆け抜けた ふたつの足音を いま砂埃が追いかけてく ヒュルルルル 風に髪が揺れたら ヒュルルルル 運ぶ いつもの季節 キャンバスに眠ったあの時が動き出そうとしてる ヒュルルルル… |