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過去ログ2010年
 
 ■2010/12/19  ゲームの話

 2007年にもちょこっと書きましたが、私はそこそこのゲーム好きです。ただし波があって、何時間も連続でやる時もあれば、3ヶ月ぐらいパタッとやめても全く平気な時もあります。(ストレス等が関係している?)
 一般的に一番ゲームにハマりやすいのは小学校高学年くらいだと思うのですが、私はその頃スーパーファミコンが発売された世代で、やはり歳を取っても思い入れがあります。そのせいなのか、いくらPS2の綺麗な3Dゲームを経験しても、たまにスーファミに戻った時全然ガッカリしないというか「古い」と感じませんね。(もっと年下の人達はどうなんでしょうか?)

 さて今回はなんとなく、私が好きなゲームを書いてみようと思います。

不思議のダンジョンシリーズ
「ローグライク」と呼ばれる、毎回形の変わるダンジョンを探索するゲーム。
システムとしては正方形のマス目を9方向に動ける。
1位  「女剣士アスカ見参!」(2002年/DC,Win)
プラットフォームがドリームキャストとWindowsという売りにくい条件だった不運の作品ですが、出来はシリーズ中最高。シリーズの他作品の良い部分が全て入っていて、かつダンジョンの種類がすごく多いので満足度高し。
にもかかわらず本数が出ていないので今でも入手が難しく、実は私もごく最近手に入れて、プレイしている真っ最中です。それでも最高傑作と言い切れます
2位  「風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!」(2000年/N64)
出来と販売本数のバランスから、「世間の評判」が最もよく聞こえて来る作品。やってみたら実際良かったです。堪能しました。
ハードがNINTENDO64のためセーブが電池式で、中古で入手するとデータ消えが恐ろしい。
3位  「トルネコの大冒険3」(2002年/PS2)
一般的には高い順位にSFCの初代シレン(バランス抜群)が入るのでしょうが、私は世間の評価があまり高くないこれを敢えて挙げたいと思います。
「動作速度が遅い」のに加え、個人的には「なんか全体的にどんよりと暗い」イメージがあって、そこは確かに欠点です。しかしPS2のパワーを生かし、「美しいグラフィック」と「複雑な仲間モンスターのAI」を備える所はなかなかだと思います。(シレン2では仲間にあまり複雑な動きをさせられない)
その他プレイ済:風来のシレン(SFC,DS)/トルネコの大冒険2(PS)
いずれ入手したい:風来のシレン2(DS)/風来のシレン4(DS)/風来のシレン5(DS)
 
サガシリーズ
ドラクエやFFとは違う流れの、自由度の高いRPG。
1位  「ロマンシング サ・ガ2」(1993年/SFC)
生涯で最もプレイしたゲームはこれになるでしょう。何周もやりました。確かもやしっ子だった私は「腕立て10回」と引き換えに買ってもらった記憶が…。
これはバトルの手応えが素晴らしいと思いますね。そして定期的にパーティーを組み替える必要があるんですが、自分で考えるのがとても楽しい。
2位  「ロマンシング サガ −ミンストレルソング−」(2005年/PS2)
SFCのロマサガ1のリメイク作。ストーリーはほぼそのまま引き継ぎ、システムはロマサガ2やサガフロ1のいいところ取り、そしてグラフィックが綺麗。評価の低かったサガフロ2とアンサガのシステムは全く引き継がなかったところ、好判断でしょう。
実は買った当初は武器やスキルの要素があまりにも多過ぎでよくわからなく、結果的に「なんか薄味?」と思ってしまっていたんですが、しばらくやってシステムを理解してくるとジワジワ面白くなってきました。3周くらいクリアしてやっと一通りプレイしたと言えるゲームでしょう。
3位  「サガ フロンティア」(1997年/PS)
この前作ロマサガ3は私はそれほど面白くなかったんですが、プレステになって色々パワーアップしてきました。ゲームボーイの名作Sa・Ga2の雰囲気も復活していて嬉しいですね。(メカ種族が妙に愛おしい)
ロマサガから正統進化したバトルシステム、プレステのパワーとうまく折り合いをつけた2.5Dグラフィック、独自の世界観、主人公の多様性は維持しつつ従来よりも奥深いストーリーテリングなど、良い点が多いです。また音楽がシブくて格好いい。(私は滅多にゲーム音楽に耳が行かないんですが、これは良い!)
ただ惜しむらくは、自由度が高すぎてゲームバランスが悪いという欠点があります。パーティーを多数集めてみるとザコがあまりにも弱くて手応えがないとか、逆にボスが強すぎて進めないとかいう状況がけっこう起こってしまうゲームでした。
その他プレイ済:Sa・Ga(GB)/Sa・Ga2(GB)/ロマンシング サ・ガ(SFC)/ロマンシング サ・ガ3(SFC)
途中でやめた:Sa・Ga3(GB)/サガ フロンティア2(PS)/アンリミテッド:サガ(PS2)
いずれ入手したい:サガ2秘宝伝説 GOD(DS)/サガ3時空の覇者 SoL(DS)
 
スーパーロボット大戦シリーズ
色々なロボットアニメをひとまとめに。戦闘はタクティクスもの。
やってみてから気付きましたが、私はアニメには全然興味ないのに、ロボットとか兵器は結構好きですね。
1位  「第4次スーパーロボット大戦」(1995年/SFC)
スパロボシリーズは色々なハードで多数出ていますが、私が好きなのは古めのコレです。理由は「動作テンポがいい」から。「魔装機神」(SFC)や「α」(PS)はこれより後に出たにもかかわらず動作がモッサリしています。そして最近のハードの作品は動作速度は改善したものの、少々戦闘アニメーションに力が入り過ぎて長いのです。
「第3次」までは反撃に細かい指定ができないなど未完成な部分があったのが、この作品で基礎システムが完成して不足を感じないレベルに達した事で、長い期間遊べるものになっています。
PSとSSでリメイクされていますが、バランスはSFCがいいとの評判です。
2位  「スーパーロボット大戦外伝 魔装機神LOE」(1996年/SFC)
「タクティクスオウガ」のような高さ・向きの概念を取り入れてSFCとしてはかなり豪華なシステムに。しかしそのせいか動作速度は遅い。
「スーパーロボット大戦EX」は戦争の双方の立場を語るなかなか奥深いストーリーでしたが、その前後の話が舞台。この世界観設定や魔装機の格好良さに私は引きつけられましたね。
3位  「スーパーロボット大戦α」(2000年/PS)
SFCの作品群から一旦仕切り直して始まったシリーズ。PSの容量を生かして大きなキャラクター絵や多数のボイスがついた為、原作アニメを見ていなくてもどんなキャラなのか格段にわかりやすくなりました。(SFC作品では、かなり想像で補う必要があった)
また爆発エフェクトなどは高解像度で描画されていて、PSソフトの中でもトップクラスのグラフィックでしょう。ただしこれも動作速度は遅いのが残念。
その他プレイ済:第3次(SFC)/EX(SFC)/新(PS)/D(GBA)/J(GBA)
買ってあっていずれやる:α外伝(PS)/第2次α(PS2)/第3次α(PS2)/OGs(PS2)
 
その他
「俺の屍を越えてゆけ」(1999年/PS)
鬼才桝田省治氏デザインの、キャラクターが短い間しか生きられず子孫を繋いでいくRPG。
その子作りシステムが注目されがちですが、バトルだけに限ってもとてもよくできているのでは。縦一列攻撃や横一列攻撃を組み合わせてどうやってザコを短時間で一掃するか?なんていうところが考え甲斐があったり、補助系の術がちゃんとガッツリ効くので戦略性高し。
その他のシステムもストーリーも見事なまとまり。
惜しいのは、ゲームの構想が凄すぎて実装が追いつかなかったところでしょう。キャラクターの顔はモンタージュ方式が理想だと思うのですが(親に目元だけソックリ、とか表現できる)カラーリング以外は一枚絵のバリエーションが少なかったり、せっかく一族の家系図を眺めて悦に入るのが楽しいのに動作がモッサリしすぎだったり、ダンジョンでの操作性がカクカクだったりなど……基本システムは完璧なので、それはそのまま生かしてもっと強力なゲーム機でリメイク作を出して欲しいものです。
−−と思っていたらごく最近、本当にリメイク作の制作が決定したようです(別システムの「2」より先にリメイクの「R」が出る?)。喜ばしいですね。
 
 こうやって挙げてみると、バトルが好きという事以外にも共通点がありますね。それは「自由度が高い」という事です。私は、自分なりの工夫をしたり、じっくり考えてプレイできるゲームが好きなようです。
 RPGのサガシリーズと俺屍(オレシカ)はパーティー編成や成長の方向性を自分で計画できますし、不思議のダンジョンシリーズはパズルに近いところがあります。そしてスパロボは将棋のような感じで、広いフィールドのどのマスに移動するのもプレイヤーの判断次第です。
 その分ヘタな行動をするとてきめんに不利になりゲームオーバーという事態になりますが、それぐらいガッツリやり応えが欲しいのでOK。
 ファイナルファンタジーシリーズなんかは「プレイできる映画」というようなところを目指しているのか一本道ストーリーが多く、行き詰まる事もほとんどありません(成長はコントロールできるが、適当でもなんとかなる)。個人的にはその辺りはあまりピンと来ませんね。

→続くかは不明
 
 ■2010/11/23  マシーンの話 その3

 自宅に最初に入れたWindowsマシンは、HP Compaq dc5100 SFF(メーカーサイトにはSFしか載っていないが、BIOS等ではSFFになっている)です。仕様はPentium4(Prescott-2M) 3.0GHz/SATA/DDR2と、Pentium4マシンの中でも後期に出たものなので今でもまあまあの性能が期待できます。
 一般の中古パソコン店の場合はWindows付きと無し(中古に流れた時点での紛失など)でやや値段が違いますが、私が発見したこのマシンはたまたまメーカーのリカバリディスクがそのまま残っており、それでいながら10,000円強程度に収まっているというものでした。中身はWindows XP Pro SP2だったので、アップデーターでSP3に。

 それから数ヶ月後スタジオ用に同程度のマシンを買う事にしたわけですが、こちらは少々条件が。レコーディングにDelta 44を使っている関係で、フルハイトのPCIカードを挿せる筐体である必要があったのです。普通の人には何を言ってるかわからないでしょうが、音楽用にパワーアップするためには薄型のパソコンはダメな状況だったという事です。一台目のdc5100 SFFは「ややスリム」のカテゴリに入るので挿せませんでした。

 さてPCIの条件もありつつ色々探していて、ここで初めて「MARプログラム」の存在を知りました。これはたった1,000円アップ程度で中古パソコンに正規のWindows XPがついてくるというもので、さっきの値段に差があるという話とは矛盾しますが、特定の大手パソコン店でしか扱えないものだったのです。それらの店から私が選んだのがPCNET U-Station。WinXP付きPentium4のマシンが1万円前後でゴロゴロあります。
 そしてNEC Mate MY28Y/G-Dに決定。これもスリム型(しかもCDドライブはノートパソコン用)ですが、PCIバスの数が少ない代わりにサイズはフルハイトというものでした。仕様が2.8GHz/UATA/DDR(初代)とdc5100に比べて世代が若干前になりますが、他に選択肢なし。

 というわけで私の持ちマシンの歴史をちょっと表にしてみましょう。格安とは言えスタジオに2台目のWindows機を入れた別の理由がここに隠されています。
時期 自宅 スタジオ 備考
2005/5〜 □iBook 600MHz
/Web・印刷物制作
G4 DA 533MHz
/音楽制作
しょぼいのに、新しいのを買うという発想が4年間も無い
2009/6〜 □iBook 600MHz
/Web・印刷物制作
G4 MDD 867MHz×2
/音楽制作
G4 DA 533MHz
/CD盤面印刷
スタジオに2台あると、CD焼き+盤面印刷(数十枚)の作業が超早い
2009/9〜 □iBook 600MHz
/Web・印刷物制作
dc5100 3GHz
/音楽制作・映像制作
G4 MDD 867MHz×2
/音楽制作
G4 DA 533MHz
/CD盤面印刷
dc5100がどれくらい使えるかテスト
2010/3〜 G4 MDD 867MHz×2
/Web・印刷物制作
dc5100 3GHz
/音楽制作・映像制作
Mate MY28Y 2.8GHz
/音楽制作
G4 DA 533MHz
/過去作品再生
MDDをスタジオから自宅へ移動
 
 「その2」で書いたようにdc5100の処理速度はなかなかで、Web・印刷物制作を扱ったとしてもサクサクです。しかし数ヶ月使ってWindows XPに十分慣れようとも、使い易さではMacに敵わないと感じました。音楽や映像と違ってWeb制作ではエディタ・画像処理・FTP・ブラウザでの確認など複数のソフトをあちこち切り替えながら作業するため、私にとってはOSの出来が重要だったのです。
 そんなわけで、音楽を2.8GHzマシンで扱いたいという理由よりも、実は強力なMacを自宅に持ってきたいという理由の方が大きくてMateを手に入れたのかもしれません。

→次回はWindows7マシンを買った話ですよ。(買い過ぎ)
 
 ■2010/10/22  TV鑑賞シリーズ その7

 さてHDDレコーダーを入手し、こりゃ素晴らしいわとなったわけですが、すぐにテレビが小さい事が気になってきました。
だんだん・どんどん スプリング★フォーのCD「だんだん・どんどん」のデザインに使っているこれがそれなんですが、ビデオデッキ部分からそのサイズが想像できると思います。
 そして現在はアナログ放送も「黒オビ」が入っているので、4:3のテレビでワイドの番組を観るとどれくらいなのかも皆さんご存知でしょう。とにかく元が小さいのに更に小さくなってやってられんという事になりました。

 またもう一つ問題があって、なんだかゲームをする時チカチカする。どの辺が決定的な原因かは判りませんが、どうやらHDDレコーダーのアナログ映像入力と出力(黄色の端子)の質があまりよくないようなのです。高級機種ならアナログ映像も補正をかけて綺麗にする機能がついているんですが、私のは最低ランクなのでそんなものはなし。そして出力はHDMIのデジタル側をちゃんと作りこそすれ、アナログはおまけなのかもしれません。ゲームはそこそこやるので、出力だけでも解決したい。

 そんなわけで今度はデジタルテレビについて情報収集を始めました。ただこの時点では「あまり贅沢はできないよな」と思っていました。が。
 調べていって、最近ではテレビとパソコンのモニタの規格が限りなく接近している事を初めて知りました。昔はとても代用できないものだったんですが、いつの間に。で、ちょうどこの時パソコンの方でもサブ機を表示のおかしいディスプレイ(画面の半分が荒い)で仕方なく使っていたため、「1台をテレビとパソコン両方に使えるなら投資してもいいのでは?」という事になりました。
 ただ、置き方について悩むところはありました。
図
 多くの人にとって、「パソコンモニタは近く、テレビは遠く」という状態が適切ではないでしょうか? パソコンは文字が小さいですし、作業をする時はじっくり見ます。それに対し、テレビは映像全体を見渡せた方がよいでしょう。
 それに加え、私の個人的な好みとしてはパソコンモニタは位置が高い方が背筋が伸びるので好きですし、テレビは低い方がラーメンが食べ易いので好きなのです。つまり正反対。

 1台を切り替えて使う場合この主義がごっちゃごちゃになる訳で、どうしようか……と思いましたが、結局買いました。解決法は「毎回ズルズルと引っ張って前後の位置を変える」です。高さに関しては、仕方ないのでパソコンを使う時も低い方で我慢しています。(ラーメン優先)

→次回は導入したディスプレイの詳細と便利な情報。
 
 ■2010/9/8  マシーンの話 その2

 前回は2009年6月にスタジオのマシーンを替えた話を書きましたが、自宅では2005年5月からずっとiBook(G3 600MHz)を使っていました。昔のiBookは貝殻型でしたが、その後白くて四角い形に変わってからのもの(多分Dual USBと呼ばれるモデル)です。

iBook (2005年に撮った写真)

 PowerPC G3とG4は世代こそ違うものの基本的な処理能力はほぼ同じらしく、G4はそれに加えてベクトル演算ユニット(芸術分野に強い)がついている、というもの。ですからスタジオに置いてあったG4 533MHzと比較した場合、処理の分野によってG3が勝ったりG4が勝ったりする状況でした。
 当時は外出先でDTP(印刷物制作)をする機会が多く、持ち運びできつつパワーとフォント容量が必要で買ったのです(黒いPowerBookはあったものの、HDDがたった1.2GB)。しかしノート型Macはすごい人気で、中古でも高価かったですねえ。
 600MHzというのは今から見れば勿論遅いんですが、結構ちょっと待てば頑張って処理してくれるという感じで、なかなか「もう限界」とは感じさせないそこそこのパワー。MacOS X 10.4もちゃんと動き、外出しなくなってもCDデザインなどかなりの仕事をこなしてくれました。

 さてスタジオにMDDを入れて、音楽用途では大体満足したものの、色々試しているとまだ映像編集にはさっぱり物足りないという事が判明しました。
 私は「創作物」全般に興味があるので当然昔から映像もやりたかったんですが、遅いマシンで中途半端に扱っても時間のムダなのであえてK.territoryでも全く触れてきませんでした。年数さえ経れば確実にパソコンは進化して速いマシンが安い中古に落ちてくるので、時を待っていたのです。
 でもMDDでは無理。試す過程で映像ソフトウェアは手に入れたのに、まだ我慢なのか。

 それでまた中古パソコンのサイトを眺めてみるようになりました。私は完全なMac派だったわけですが、とにかく各種見てみようと……すると、Pentium4のWindowsマシンが激安。いつの間にこんなに落ちてたんだ、と。
 父がその頃PentiumIII(スリー) 1GHzのノート型を2万で買ったというのは聞いていたんですが、デスクトップ型だとPentium4 3GHzが1万円ちょっとで売られていたのです。ディスプレイ(中古)を足しても2万なので、「持ち運びを諦めると2〜3倍速い」ことになります。それほど差があるとは思っていませんでした。
 PowerPCとPentiumでは全く作りが違うため、単純にクロック数で比較はできません。またPentium4は効率が悪く、PentiumIIIより退化しているという話もあります。Macしか触った事のない私にはパワーの見当が全くつかない。でもまあ、安いから試しに買ってみようと軽く決定しました。オモチャとして考えてもPS3より安いですし……。

 仕事は今まで通りiBookでこなしつつ、その真横にWinマシン(Pentium4 3GHz HT)を置いて手探りで試す日々。そして結論−−ギリギリ映像編集は可能。なんだかMDDでCUBASE AIを使った感想と似ていますが、モッサリとしつつなんとか使えるという感じですね。
 その分、印刷物制作程度の作業は激速でした。Macでいうと3GHzはないものの、2GHz台のパワーはあるでしょう。
 というわけで音楽ソフト。CUBASE AIもMacとWinで全く同じ動作をするらしいので入れてみました。やはりサックサク。Mac版で保存したデータもそのまんま再生できます。
 という事は……いつかスタジオにもっといいMac入れたいなぁと思っていましたが、気付いてしまいました。「画面いっぱいに同じ動作のソフトが出てるなら、MacでもWinでも関係ないじゃん」と。

 自宅でも動画編集は続けたかったので、スタジオ用にもう1台Winマシンを買ってしまいました。豪快なようですが、ディスプレイは既にあるので全く大した投資ではありませんよ。

→つづく。
 
 ■2010/6/13  【雑カヴァ】新作UP

雑カヴァ 今回は「ひこうき雲」です。年代遡りすぎ。
 ■2010/6/12  TV鑑賞シリーズ その6

 「アナログのVHSデッキ」から「デジタルのHDDレコーダー」へ買い替えた事でどんな変化があったか?の話。

□ワイドになった
 従来のテレビ番組は4:3で作られてきましたが、デジタル放送は地上波もBSもほぼ全てが16:9のワイドになりました。(タモリ倶楽部とかはまだ。)
 映画は昔から横長(こっちは16:9ではなく微妙に違う規格がたくさんある)ですが、普通のバラエティなども全て横長で作る流れになったようです。私は最初「画面構成の自由がなくなるじゃん(縦に要素を並べるとか)」と不思議だったんですが、これは人間の視野を根拠にしているそうです。簡単に言うと目が左右についてるんだから横に広く視えるでしょという事ですね。

□解像度がSDからHDになった
 パソコンではディスプレイの大きさががそれほど変わらないのに表示内容がどんどん多くなり、結果「密度が上がっていっている」状況ですよね。(最新ディスプレイでWindowsXPを使うとメニューの字が細くてつらい)
 テレビ界ではずーっと同じ規格のままで来たのが、デジタルになった事でやっと密度が上がりました。HDの番組をじーっと観るととても肌理細かい映像になっていて、明らかに嬉しい進化です。(放送の規格にもよりますが約3倍〜6倍の密度)
 「ハイビジョン」という言い方をしているメーカーも多いですが、厳密にはHDとハイビジョンはちょっと違う用語であります。しかしエイチディーと言うより遥かにわかりやすいので、「同じ意味で使ってもまあいっか」という流れになってきているようです。
 ワイドとHDの関係については、混同し易そうな点があるのでまとめてみました。
SDで4:3 SDで16:9
(HDで4:3) HDで16:9
 HDで4:3の映像は観た事がないのでおそらく存在しないんでしょう。それもあって、ワイドが全てHDであるという誤解もありそうな気がします。しかしSDの密度でもワイド映像は作れるのです。例えばDVDにはSD映像しか入らないんですが、その映画ソフトなどがそうです。またちょっと前の世代の家庭用ビデオカメラ(DVテープ、miniDVテープの製品等)で4:3と16:9を切り替えられるものも、両方がSDです。あとは現在のBSデジタルのNHKBS1とNHKBS2のワイド番組もそうなっています(これは詳しく後述)。
 SDのワイド映像はデータ量が同じまま単に引き延ばしているので、理論上4:3より画質が落ちます。

□テレビの中に番組表が表示できる
 従来は新聞等の番組表を見ないと何をやるのかわからなかったわけですが、これがテレビの中に表示できるようになりました。まああまり字数が詰め込めないために一覧性が悪く、テレビ単体機だと大して便利でもないんですが、これが録画と絡むと話が違います。番組表から枠を選択してワンタッチで予約ができるので、劇的に楽なのです。聞くところによると世の中には「録画予約ができない人種」というものがあるとかないとか。しかしそれがもしかしたら撲滅されるかもしれませんね。

□BSは、デジタルになるといきなりチャンネルが6つも増える
 アナログではNHKの2つ(WOWOW除く)しか観られなかったのに、増え過ぎです。フジとか朝日とか、要するに民放がそれぞれBSのチャンネルを持った形。
 ただし!……つまらん。やたらゆるーい番組とかラテン系ドラマとかよくわからんものがほとんど。これが好きという方々もいるようですが、個人的にはつまらんですねえ。結局NHKでもう1チャンネル増える「NHKハイビジョン」が一番嬉しいです。
 上でちょっと書いたように、デジタルになってもNHKBS1とNHKBS2はSD放送で、観ると確かにぼんやりしています(囲碁とNBAでよく観るので悲しい)。これは会社1つにつき一定の電波割当帯域となっているのに、NHKは3つもチャンネルを詰め込むハメになったため(アナログハイビジョン先行実験等の経緯)。これは数年のうちにチャンネルが2つにまとめられる可能性が高いそうです。そうなった頃には他社のBSデジタルももうちょっと好みの番組が増えているといいのですが。

□録画したものが、好きな順番で観られる
  VHSビデオテープからHDDレコーダーへ替えた場合の話ですが、例えば昼と夜と夜中の番組を予約で一気にVHSに録った時、巻き戻して順番に観る事になります。しかしそれらの番組で好みに優劣があったら?「夜中のNBAを絶対早く観たい」となったら頭出ししてそこから観てもいいかもしれませんね。ところがそんな事をやっていると後でワケがわからなくなるのです。テープ1本を使っているうちはまだいいんですが、2〜3本分録り貯めたりするとどのテープのどこが「済」なのか、という状況に。
 それがHDDレコーダーだと順番関係なしなので、完全に「気分」で番組を選べる。これはいいですよ。肉を食べてる時はNBA、コーヒーを飲んでる時は囲碁とか。

→次回は安物ゆえの不満点と表示するテレビについて。
 
 ■2010/6/2  【雑カヴァ】新作UP

雑カヴァ 今回は「ワインレッドの心」です。
 ■2010/6/2  長いぞTV鑑賞シリーズ その5

 ちょっと時系列が巻き戻るんですが、その4で書いたVHSデッキ故障の前に、その3で書いた「2階でTVを観たい」作戦を実行してありました。
 自分の部屋の窓のすぐ外にBSアンテナを移すとか色々考えていたんですが、調べてみるとアンテナケーブルを束で買うなら結構安い事が判明した(ホームセンターでは相当高価い)ので、最も地道な方法を取る事に。即ち1階から2階までケーブルを引っ張る力技。

(図:緑色部分を新しく引く)

 元々うちではADSLの時代からEtherケーブルを自力で引っ張っていたので、値段さえ解決すれば気軽に決断できるのでした。どこのドアも下側にある程度スキマがあり、通過困難なポイントはありません。図を見るとアンテナから2階の中へケーブルを引っ張れば最短距離になりそうですが、これは壁に穴を空ける作業が発生するのでパス。
 まず前段階として私はビニール紐を買ってきまして、テープで固定しながらリハーサルをしました。人がつまずかないようにできるだけ遠回りさせて長め長めに引っ張り、自分の部屋のデッキ設置位置まで辿り着いたら紐を切ります。そして巻き取って広いところへ持って行き、何メートルあるのか測りました。結果、1ライン20m弱。その時はまだアナログだったので、地上波とBS両方引っ張る為に40m買いました。それでも3,000円程度。
 理屈では延ばすほど信号が劣化するんですが、太いケーブルで20mなら問題ないようです。

 そうやって2階にテレビを設置している状態で前回の話の通り、VHSデッキが壊れてHDDレコーダーを買ったんですが、届いてみるとBSが映らないので焦りました。やっぱりアンテナ側の故障だったのか?と。
 しかしよく調べてみると、HDDレコーダーから電源をアンテナに送っている筈が、何度設定しても勝手にOFFになる。これは前のデッキみたいに壊れる前の安全措置のようです。じゃあどっかでショートしてるのか……と2本のケーブルを取り替えてみると地上波はどちらのケーブルでも映る。じゃあケーブルのせいじゃないのかな……などとしばらく苦悩

 結局最終的には原因が判明しました。アンテナは問題なく、なんと、「ケーブルがちょっとだけショートしていた」のです。(えー)
 アンテナケーブルは業者用の切り売りだったため端子がついていません。単純な構造でハンダ付け等一切必要ないので自分で工作しました。その時、シールドの繊維が本当にちょっとだけ(強調2回目)芯線に接触していたようです。その状態のケーブルでも地上波は映ってしまう故に紛らわしかったのでした。電源が通る分BSがシビアなんですね。

 再度、丁〜寧〜に端子を付け直して、無事BSも映るようになりました。そしてふと気付きます。ずっと半端にショートした状態でVHSデッキも使っていたわけで、経年劣化もあるとはいえ、トドメを刺したのは自分自身だった事に……。

 ちなみにスルー端子でBSの信号を古いデッキに繋いでみたところ、アナログのBSがちゃんと映りました。チューナーは生きていて、電源ユニットだけが壊れたという予想は当たっていたわけです。


→この話だけで長すぎたので新機種使用感はまた次回。
 
 
 ■2010/5/25  【雑カヴァ】開始

新企画「雑カヴァ」を開始、1曲目をUpしました。
けっこう以前から準備してたんですが、やっとメドが立ちました。

雑カヴァ
 
 ■2010/5/23  【音楽ソフトとマシーンの話】その1

 2009年6月にデュアルCPUのMacを買った事をチラッと書きましたが、その詳しい話と後の話シリーズ。前々回のCUBASEの話も参照。

 長年スタジオで使っていたマシーンは2001年発売のPower Mac G4 Digital Audioで、CPUは533MHz、メモリは驚きの256MBでした。これは当時としても決して多くなく、ましてやレコーディングになんて使えないだろという容量です。ところが不思議な事に、意外と大丈夫でした。スプリング★フォーの「Let's Party!」なんてドラムだのギター2本だのしっかり録った上にブ厚いコーラスまで入っていて、本当によくあんな環境でミックスし切ったものです。(ちなみに、ピンポンもしていない)
 もちろんメモリは増設すればいいわけですが、今ほど安くも手に入らず、身近で余る事もなかったのです。PC100タイプなら沢山あるのに、このMacはPC133で惜しくも合わず。

 それをやっと置き換えたマシーンが2002年発売のPower Mac G4 MDDで、CPUはデュアル867MHz、メモリは(買いやすい型だったので増設して)1GBと大分進化しました。調べてみると発売年は1年半しか違わなかったものの、2世代を経て中身は刷新されていますし、なんたってCPUが2コです。残念ながら常に1734MHzのスピードが出るわけではありませんが、それでも相当のパワーアップであります。
 Macはこの時代に「OS9」から「OSX」へ大きな変更(それまでのソフトの大部分が動かなくなる)をしていて、MDDはその両方に対応する最後(最速)のモデルです。私がこれの購入に踏み切ったのは、「もしCUBASE AIが重くてキツかったら、最悪でもCUBASE VSTに戻せばいいや」という安心感もありました。(Macの歴代の互換性については、いつかの回で表にまとめる予定)

 で、モデルチェンジの結果……2009年以降もいくつもCDを出しましたが、CUBASE AI4でやり切る事ができました。
 ただ実際の使用感はちょっとモッサリとしていて、このパワーでもギリギリかな、というところです。OSXそのものがちょっと重い上、CUBASE AIも相当中身が変わって裏で色々処理をしているようです。

 その重さと引き換えに、音質や操作性は確かに向上しています。CUBASE VSTはPCM理論的にもフェーダーのボリューム自体の処理が甘いというのが定説で(←一般の方は読み飛ばし可)、私も「なんかザラッとした音だよな」と思っていましたが、新しいソフトは同じ44.1KHz/16bit(音質)で使っていても実際聴くと自然。また、レコーディングした音を一部分だけ小さくすると自動で波形の表示も小さくなるところなんか、昔からしたら夢のように楽ですよ。

 しかし実は。今自宅でこの文章をのんびり書いているのがそのMDDなのです。つまり?……1年も経たないうちにスタジオのマシンをまた取り替えてしまいました。何故か?それはまた次回へ続く。
 
 ■2010/5/11  【TV鑑賞シリーズ】その4

 最近改めてその辺の家々の屋根を見てみたら、どこの家にも当たり前のようにBSアンテナがついていて驚きましたね。いやもちろん既にBSの歴史は長いわけですが、ここは田舎ですから、どうもハイテクのイメージがなかったのです。
 しかし普及はしていても、おそらく認識していない方が多いのではないかという事柄があります。「BSアンテナは、アンテナ線を通して電源を供給しなければならない」という仕様です。

 電源が要るといっても、アンテナ線の他にコンセントにも引っ張ってあるのならわかりやすい話です。しかしBSアンテナの場合、線が1本なのにこっそりと電気を通しているのでちょっとわかりにくい。
 地上波とBSでは(近年の情勢としては)全く同じアンテナケーブルが使われているのにもかかわらず、実は電気を通す事も通さない事もできる……これはPA(音響)をやっている方にはファントム電源と同じなのですぐ理解できるでしょう。(読者の何パーセントがそうかは知りませんが)
 おそらくお年寄りしかいない家などの場合、居間にでかいテレビが1台だけあって、BSをつける時に電器屋さんが来てなにやら設定をして、そのまんま意識せずに使っているのだと思います。それは何も問題がないんですが、私のようにビデオデッキ等をごちゃごちゃ繋ぎたい人は知っておかねばなりません。

 さて今年に入っても以前(シリーズその1で)書いたVHSのデッキを使い続けていて、まあ来年ギリギリで買い替えかなーなどと思っていたのですが(※地デジと同じタイミングで、BSもアナログが観られなくなる)、ある日帰宅するとそのビデオデッキが真っ暗になっていました。停電でもあったのかなと周りに訊くも、そんな事はないという。その時はデッキもすぐ電源が入ったのでなんだろなーと思っただけでした。
 しかし数日後、再び真っ暗に。そして、電源ボタンを押しても反応しない。こりゃ停電のせいじゃなくて調子悪いんじゃんとここで気づくわけです。それで一旦コンセント抜いたり時間を置いたりと色々やってみたところ、また電源は点きました。ただし、BSが映らなくなっていたのです。(地上波は映る)
 家の中でBS機器はそれだけなので、デッキが悪いのかアンテナが悪いのか(例えば、雨や強風でどこかが壊れた等)は判断できないわけですが、本体がバツンと落ちてるという事は多分BSの電源ユニットがもう寿命で、電圧がかかるだけに他の部分を巻き込んでしまうのでセーフティーで落ちてる(そして時間を置かないと起動しない)のだろうと素人なりに推測できます。というわけでその機械はあきらめました

 楽しみにしているNBAオールスターが1週間後に迫っていた(その時2月上旬)ので危ないタイミングでした。たまたま金も持ってたので即決。もちろん贅沢はできないので、BSが映る中で最低ランクの製品で我慢であります。TOSHIBAのRD-E304Kという機種を32,000円で買いました。

→そしてBS電源の真相と新機種使用感へ続く。
 
 ■2010/4/18  TVシリーズ厭きたのでちょいと音楽制作ソフトについて

 私は音楽制作をやっているものの、なんというか趣味から仕事の中間の微妙なところなのでありますが、一応「売り物」のCDを作ったり他人の本気レコーディングを手伝ったりしているので、それなりにクオリティが求められます。なので技術はおいといても、使うソフトにもそれなりのものが必要となります。
 ではそのソレナリのものとは? というと「CUBASE VST 5.1」を9年ほど使ってきました。古い!
 音楽ソフトの中くらいのグレードは10数年前も今も変わらず大体5万円前後で、CUBASE VST3.5の時代にその値段で買ってもらって(高校受験の頃)、2回アップグレード(1〜2万円?)し、そこからはずっと機能アップなしでやってきたのです。
 CUBASEはVST5の後にプログラムを刷新して「CUBASE SX」となり(MacOS Xの影響でこの名前になったと思われる)、そこからまたバージョン番号が増えて行って現在「CUBASE 5」シリーズになっています。(勿論機能は向上し続けている為、実質はバージョン10と言える)
 その間何故アップデートしなかったかと言えば勿論金がなかったからですが、VST5.1はなかなか完成度が高く、かなりの事ができました。バンドでドラム・ベース・キーボード・アコギ・エレキギター・ヴォーカル・コーラスなどと相当数のトラックを使ってレコーディングしてもなんとかなったのです。
 それで何年も持ちこたえていたんですが、年々(一応)耳も良くなり、ミックスのテクニックも(一応)向上してくると、ソフトに対しても欲が出てくるわけです。5万円かけなくても良いソフトが使えないものか、と情報収集をするようになりました。
 
時代→VST5系SX系SX2系SX3系4系
10万Cubase VST 5/32Cubase SXCubase SX2Cubase SX3Cubase 4
7万?Cubase VST 5 Score    
5万Cubase VST 5Cubase SLCubase SL2Cubase SL3Cubase Studio 4
2万?(Cubasis)Cubase SE Cubase SE3Cubase Essential 4
OEM    Cubase AI 4
OEM(Cubasis)Cubase LE(初代LE継続)(初代LE継続)Cubase LE 4
 これはCUBASEシリーズの時代毎のラインナップをまとめた表であります(SX2の時代、開発元にヤル気がなかった事がわかりますね)。機能の量によって値段に差がつけられて数種類がリリースされ、またOEMというのはオーディオ入力の機材などに付属するソフトです。
 数年前、「CUBASE LE」はどれだけ機能が絞られてるんだろうと入手してみた(友人が持ってた)事があります。しかしめちゃくちゃ絞られていました。全体的に使いにくい上、一番問題なのは「ドラムエディタ」がない事です。ドラムが気持ちよく打ち込めないのではとても使う気にはなれませんでした。
 その後何故かLE2,LE3が開発すらされない時期が続き、やっと4シリーズの時代に新しいものが出ました。そして更に「AI4」というものまで出ました。これは開発元がYAMAHAと合併した関係で「YAMAHA機材にのみ付属するソフト」で、調べてみると「LE4」より少し機能が上。それならとYAMAHAの小型ミキサーを買う事で入手してみました。
 結果どうだったか?−−CUBASE VST 5.1と置き換えてもOKと私は判断しました。ドラムエディタはちゃんとありますし、他の部分も十分です。「進化のオコボレ」と言いますか、現在5万円するソフトはもっと凄い機能があるわけですが、それを絞ったものがちょうど、10年前に5万円したソフトと同じくらいだという事です。
 ちなみにCUBASE LE4にもドラムエディタはついたのですが、他の所の機能が絞られていて少々苦しいと思われます。「入手し易くて機能は良い」CUBASE AIを、皆さんにもお勧めします。
(私はAI4を使い続けていますが、現行製品はCUBASE AI5になっているようです。)

この話も続く。
 
 ■2010/3/29  【TV鑑賞シリーズ】その3

 自分専用のビデオデッキを持ち、小さいテレビもいつの間にか持ち(家族から奪った筈だが、経緯全く思い出せない)、私は家の中心の隣の部屋に城を築きました。テーブルにそれらを置いて、食事をしながら自分しか面白くない番組(NBA/囲碁)を観るわけです。
 インターネットの場合、無線LANという便利なモノによってパソコンの置き場所は自由になりました。しかしテレビには近年になって尚、まだその自由がありません。必ずアンテナから有線接続をしなければならないのです。それなのにコンセントとは違って、未だ大部分の建物には限られた場所にしかアンテナの出口がありません。(まあ、建て替えサイクルよりテレビの普及の方が遥かに早いので当然ですね)
 とりあえず私は、家の中心の部屋にあるアンテナの出口にフタマタを付け、そこから隣の部屋まで届く数mのケーブルを2本(地上波とBS用)買ってきてダラーッと床に這わせました。これぐらいなら大した負担ではありません。その状態で数年は過ごしました。ただその部屋が、夏暑く冬寒いとか、仏壇があるため祖母が煙を焚くなど若干快適でもないため、他でテレビを観られないもんかなぁとずっと思っていました。

 そして2階の部屋の模様替えでスペースができた機会に何か方法がないかと本格的に調べてみると、UwPA(ウーパ)という製品を発見しました。室内用アンテナというのは各社色々出ていますが、この製品が飛び抜けて評判が良いのです。
 値段も大した事がないので早速買って試してみました。部屋の高い所に適当に設置してテレビをつけてみると……ものすごくクリア。驚異的な事に、壁の端子から繋ぐより綺麗なくらいなのです。ところが!よく試してみると……2つのチャンネルしか映らない。何故に?
 それはこのアンテナが「UHFアンテナ」で、私のテレビがまだアナログだったからでした。買った時点ではよく解っていなかったのですが、テレビの電波には2種類あり、アナログ放送は局によって「VHF」と「UHF」に分かれているのです(その辺の民家の屋根の上をよく見てみましょう。違う角度と長さで2本のアンテナがついています。普通はそれを1本の線に混ぜてテレビまで伝送してるんですね)。それが地デジの時代になって、これからはUHFで統一しようという事になったらしい。もう世はデジタル前提なので、製品紹介にも詳しくは書いていなかったわけです。
 ここ秋田県の場合、NHKと民放1局がVHFで、民放2局がUHFとなっています(全国でも数少ないTBS系列ナシ県)。これを調べていて小さい頃の疑問が一つ解けました。昔大人達がチャンネルの1つを「ユー」と言っていたのは、テレビ朝日が1992年に秋田に来るまでUHFが1局だったからなんですね。

 というわけでそのアンテナは性能は良いものの、地デジ対応まではしまっておく事になったのでした。

→ま〜だ続く。
 
 ■2010/3/2  【TV鑑賞シリーズ】その2

 ビデオデッキを買って以来、私は趣味はと訊かれた時に「TV鑑賞」も入れることとなりました。しかし、常に横でTVがついている、という生活とは全く違います。
 まあ一度に一つの事しかできないと言いますか、パソコンで作業したりする時他に音が鳴っているだけでもさっぱり進みません。ただそれを置いておいても、リアルタイムで流れている番組はそもそも観ない。「面白さの基準」を高く設定していて、7チャンネル(旧環境/秋田での地アナ+アナログBS)を例えばある瞬間ザッピングしてみても、それを上回るものがゼロという時がほとんどなのです。
 それで私のスタイルはいわゆる「タイムシフト」になります。予約でビデオテープに番組を溜めておき、好きな時間(食事のついで)に観て、終わったらすぐ消すという事です。これを普通の人よりも徹底していて、毎朝必ず「番組表をじっくり見て予約を吟味」という時間を取る事を習慣としています。

 番組というのは個人でまったく好みが違うわけですが、私の場合は先に書いた「NBA」のほか、「お笑い」「ドキュメント」「囲碁」にほとんど限定されてゆきました。お笑いに関してはオンバトを筆頭とするネタ披露系が好きで、雑多なバラエティは全く観ません。
 囲碁なんかも入っているとバラッバラな嗜好のようです。しかし実はここには共通点があります。それは「出てくる人がみんな必死」という事です。NBAや囲碁は生活も名誉も賭けた火花散る真剣勝負であり、お笑いのネタとてその世界で生き残るための命懸けのパフォーマンスです(レッドカーペットはネタだけ観てゲストの感想は早送り)。そして仕事の流儀や情熱大陸では最高の集中力で最高の仕事を成し得る方々をひたすらに記録しています(トップランナーは雰囲気がヌルい)。
 バラエティやドラマは、どこか一箇所でもクオリティの低い部分が見えてしまうともう観てられないのであります。

 そういえばリアルタイムで鑑賞しない理由がもう一つありました。それは「一瞬も見逃したくない」という事です。
 トイレに行きたいとか猫がエサを欲しがっているなどという時、普通はまあいいかと数分席を立つでしょう。しかし私は内容が濃いと思うものしか観ないため、その数分に素晴らしい瞬間があるのではないか、そこで「流れ」(NBAの試合の流れやネタの天丼など)を見失うのではないかという事が心配で目を離す事ができません。ですからビデオパッケージにしておいて、一時停止ボタンを押してから猫を抱き上げるのです。
 とにかく番組を観るのはこちらも一つの戦いであり、椅子の上で姿勢はリラックスどころか身構え、鑑賞後には何かしら評論が執筆できるほどの感想を持っています。

……おかしいな。なんだか今回は大袈裟に書き過ぎました。実際はそんなにストイックではありません。これが何割かふやけたTVライフとお考え下さい。

まだ続く
 
 ■2010/2/17  【TV鑑賞シリーズ】その1

 私は高校生くらいの頃にBSでNBAを観るのにハマりまして、以来飽きる事もなく、バスケットが最高のスポーツだと思っています。(ちなみに、メジャーなスポーツで個人的に一番つまらないのはサッカー。理由はまたいつか書くかも)

 しかし当初はBSチューナーが居間の巨大テレビにしかなく、ビデオデッキへの出力端子はあったものの、なんと画面をつけていないと録画できないというおかしな仕様でした。つまり予約ができず、待ち構えていてテレビを点け、消音状態にして放置しないといけない。それなら普通に観ても同じであります。ただ時間的に、19時は他の人が民放を観るし、2時は夜中すぎる。(※昔はNBAは一日2回放送だった)
 それで、お金が入った時に(たぶん「防犯ロック」の報酬)自分用ビデオデッキを買いました。2004年頃です。(という事は高校卒業して3年くらい? 結構居間のテレビで我慢してるな……)
 ビデオデッキにも色々ランクがありまして、BSナシとかアリとかその他色々要素がありますが、BSアリでも結構安く、2万円台で済みました。VHSの技術が完全に成熟していた時期だからでしょう。機種はTOSHIBA SD-B400です。
 またその頃はちょうどVHSからDVDに移り変わる所で、金持ちの知り合いはDVDに録ってましたね。私の機種についているDVD部分は再生のみで、ほとんどオマケです。確かDVD再生ナシと比べて3000円くらいしか違わなかったはず。

 そうしてデッキを手に入れた事でやっとBSを予約録画できるようになったわけです。(ちなみに、居間の巨大なテレビは家族が買い替える時電機屋にだまされてBSチューナーがナシのものに)
 あとは溜めておいた番組をいつでも再生可能。小さいテレビを別の場所に置き、食事をしながら観るようになりました。

次回に続く。
 
 ■2010/2/14  Twitterにダジャレを書いてるのでこの欄に載せる分がない

 間が空きますねえ。Twitterを始めると本家サイトの更新頻度が下がるという法則はある気がする。(Webやぎの目とか)

 さて、もっと2011年ギリギリになると思っていた私の「地デジ化」ですが、機械の故障により強引に買い替えとなりまして、また話題が増えてしまいました。まだ
 ■ここ数年テレビをどのように観ているか
 ■この前買ったデュアルCPUのPower Mac G4でCUBASE 4を使ってみてどんな感じか
 ■その後にWinマシンを買ってみた理由
 ■部屋の模様替えで超便利に
 ■サイト制作を請け負ってPerl書きまくったらFLASH欲が相殺されてしまった
などの話題を書き尽くしていないうちに更に楽しいマシーンが追加されてしまったわけです。今度こそ連続更新を…。

 でも今日は時間がないので■電気毛布はどれくらい効果的だったかのみ述べましょう。とても暖かく、体調を崩す事皆無!(短)
 
  
 

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