The Beatles「Something」


ジョージ特集をやったので、またジョージ作品。
1969年、アルバム「Abbey Road」収録曲としてリリース。
Beatles作品の中でも「Yesterday」に次いでカバーが多いという人気バラード。

良いリードギターである。こちらはちゃんとジョージが弾いている。

半音下降を使ったコード進行であるが、ベースが5度に行ったりしているのが面白い。
「~Gently Weeps」同様に、サビでAに転調している。せっかく盛り上がるのに1回きりしかやらないところが奥ゆかしいですな。

A→A/G♯→A/G→A/F♯-A/F-A/EとC→C/B→C/A→C/G-C/E-C/Dのところは、16分音符で3-3-3-3-2-2と弾いて、4拍に収める。

アコギでやる場合はE♭が難関になる。セーハ4フレットか6フレットで弾くしかないので急に飛ばなければならない。

[X=2拍]
Original Key:C/Hi:g

【I】
… F E♭→G/D

【A】
C C C△7/G C△7/G C7 C7 F F→F/E
D D G→G49/A G7/B

【B】
Am Am△7/E Am7/G D9 | F E♭→G/D

【A】
C C C△7/G C△7/G C7 C7 F F→F/E
D D G→G49/A G7/B

【B】
Am Am△7/E Am7/G D9 | F E♭→G/D | A A |

【C】
A C♯m/G♯ F♯m7 A/E
D G    A→A/G♯→A/G→A/F♯-A/F-A/E
A C♯m/G♯ F♯m7 A/E
D G    C→C/B→C/A→C/G-C/E-C/D

【K】
C C C△7/G C△7/G C7 C7 F F→F/E
D D G→G49/A G7/B
Am Am△7/E Am7/G D9 | F E♭→G/D

【A】
C C C△7/G C△7/G C7 C7 F F→F/E
D D G→G49/A G7/B

【B】
Am Am△7/E Am7/G D9 | F E♭→G/D | A A |

【O】
F E♭→G/D C…

The Beatles「Here Comes The sun」


The Beatles「Here Comes The sun」
1969年、アルバム「Abbey Road」収録曲としてリリース。

某スーパーでよくBGMとしてインストがかかっているので、行くたび頭の中でグルグル再生される。

Original KeyはAよりほんの少し音程が高い。普通のチューニングでレコーディングした後、マスターテープをちょっと早く回して商品にするとこうなる。テンポ感が物足りなかったのだろうか? Beatles初期ではよくあったのだが、後期では珍しい。

Beatlesコピーで有名なチャック近藤氏が、この曲は7フレットカポでDの形を使っているという。解散後のジョージ本人のLIVE映像が存在するので確認すると、確かに7カポで原曲の印象的なフレーズを弾いていた。
7カポもするとキンキンと高い音しか出ないので、フレーズにこだわらないならば、1人きりで弾き語る時は低音を補う事も考えてGの2カポが無難ではないだろうか。

ヴォーカルは【A】では地声のb、【D】では裏声のb♭が最高音となる。
裏声を使う場合2カポでhi cになるので男声だとギリギリだが、原曲にこだわらず【D】で地声を使うのならば、もっと上げても全く問題ない。極端な話、key of D♯(+8)でも最高音gなので歌えてしまう。が、低音で歌ってこその温かさというものもあるので、お好みで選択していいだろう。
私自身は、間をとって5カポ(最高音e)を選択した。

【A】の最後は8分音符で3→3→3→3-2-2という譜割りだが変拍子ではない。しかし【D】は本物の変拍子である。直前の【K2】のDを7拍で切り上げた後、3→3→3-2~8(1小節)~7という組み合わせを繰り返す。前半が11拍で半端になっているし、シメも7拍で切り上げ。だがメロディーとぴったり連動しているので、聴いて覚えるのはそれほど難しくないはず。

ラスト【O】は3→3→3-2という拍で弾いてGを伸ばしてフィニッシュ。

[X=4拍]
Original Key:A+/Sheet:G/Hi:b↓,b♭↑(fal)

【I】
G G C D | G G C D

【C】
G G C A | G C6→Ga9/B→Am7→D4/G-D4-D4

【A】
G G C D | G G C D
【C】
G G C A7 | G C6→Ga9/B→Am7→D4/G-D4-D4

【K】
G D

【A】
G G C D | G G C D
【C】
G G C A7 | G C6→Ga9/B→Am7→D4/G-D4-D4

【K2】
G D. .

【D】
B♭→F→C-C G D. . | B♭→F→C-C G D. .
B♭→F→C-C G D. . | B♭→F→C-C G D. .
B♭→F→C-C G D. . | B♭→F→C-C G D D4 D D7

【A】
G G C D | G G C D
【C】
G G C A7 | G C6→Ga9/B→Am7→D4/G-D4-D4
【C】
G G C A7 | G C6→Ga9/B→Am7→D4/G-D4-D4
G C6→Ga9/B→Am7→D4/G-D4-D4

【O】
B♭→F→C-C G

The Beatles「While My Guitar Gently Weeps」


1968年、アルバム「The Beatles」(通称ホワイト・アルバム)収録曲としてリリース。
カッコよく哀愁もある曲。

ジョージ・ハリスンによる作品。
今ではエリック・クラプトンがリードギターを弾いている曲として有名だが、当時はレコードに一切名前も載っていなかったらしい。
また、音色としてもクラプトンが当時活躍していたCreamとは違い、「まるでジョージがすごく上手く弾いたような」感じを出している。この、我を抑え楽曲の完成度を優先した態度は素晴らしい。

クラプトン自身はこの曲のポールを褒めていたという。このベースは音符的には動きまわる感じではないが、音色のゴツさでこの曲の小節アタマに「ゴン・ゴン」とくる独特のノリを支配し、音の移動でもうまく流れを作っている。

その独特のノリのため、アコギ1本でやる時ストロークをどうすべきか難しいところはある。

キーはファルセットが出る前提ならそれほど高くない。原曲Amだが、Bmでもいけるだろう。
私が最初に人前で弾いた時は飛び込みでエレキと共演だったので、弾きやすいようオリジナルキーにしておいた。それとカホンも加わり、途中で「テンポ早まってるな……」と気づいたが修正できなかった。次回から気をつけよう。

【A】パートではAメジャーへ転調し、少々バレーコードが連続する。

ラストの「weeps」は3段階に渡ってやたらと高い音へ移動するので注意。(カバーの際、省略しても構わないとは思うが)

[X=1小節]
Original Key:Am/Hi:g♯(fal)

【I】
Am Am7/G D7/F♯ F△7
Am  G  D  E

【C】
Am Am7/G D7/F♯  F△7
Am  G   D   E
Am Am7/G D7/F♯  F△7
Am  G   C   E

【A】
A  Cm♯(7)  F♯m   C♯m(7)
Bm  Bm    E→E/F♯ E/G♯→E/A-E/B
A  Cm♯(7)  F♯m   C♯m(7)
Bm  Bm    E→E/F♯ E/G♯→E/A-E/B

【C】
Am Am7/G D7/F♯  F△7
Am  G   D   E
Am Am7/G D7/F♯  F△7
Am  G   C   E

【K】
Am Am7/G D7/F♯  F△7
Am  G   D   E
Am Am7/G D7/F♯  F△7
Am  G   C   E

【A】
A  Cm♯(7)  F♯m   C♯m(7)
Bm  Bm    E→E/F♯ E/G♯→E/A-E/B
A  Cm♯(7)  F♯m   C♯m(7)
Bm  Bm    E→E/F♯ E/G♯→E/A-E/B

【C】
Am Am7/G D7/F♯  F△7
Am  G   D   E
Am Am7/G D7/F♯  F△7
Am  G   C   E

【O】
Am Am7/G D7/F♯  F△7
Am  G   D   E
Am Am7/G D7/F♯  F△7
Am  G   C   E

…(fade out)